釘抜地蔵 病気平癒・苦しみを抜く
寺伝によると、9世紀はじめ、弘法大師空海は唐から持ち帰った石を自ら刻んでお地蔵さまを彫られました。そのお地蔵さまは、あらゆる苦しみを取り除いてくださるということから「苦抜地蔵」と呼ばれていました。
16世紀半ばのこと。京で有数の大商人であった紀伊国屋道林が、40歳になった時、突然両手に激痛をおぼえるようになりました。いろいろ治療の手を尽くしましたがひどくなる一方だったので、霊験あらたかという当寺のお地蔵さまに願掛けを行いました。すると満願の夜、夢にお地蔵さまが現れ、「その手の痛みは病気ではない。前世に人を怨んで仮の人形をつくり、その両手に八寸の釘を打ち祈ったことの罪である。私がそれを抜き取ってあげよう。見てみなさい。」と告げ、2本の釘を示しました。夢から醒めると、不思議なことにあれほど苦しんだ両手の激痛は消えていました。道林は、急いでお地蔵さまのもとに行ってみると、お地蔵さまの前には血に染まった2本の八寸釘が置いてありました。お地蔵さまの広大な恩に感謝した道林は、百日間お礼参りをし、地蔵堂を建立。以来、お地蔵さまは「釘抜地蔵」と呼ばれるようになりました。
現在も病気平癒をはじめ、苦しみを抜いてくださるお地蔵さまと篤い信仰を集めています。
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- 住所:
- 京都市上京区千本通上立売上ル花車町503
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- TEL:
- 075-414-2233
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- 時間:
- 8:00~16:30
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- 料金:
- 参詣無料
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- HP:
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- アクセス:
- 市バス「千本上立売」徒歩約3分