京都ご利益べんり帖

 

因幡薬師(平等寺)がん封じ・病気平癒

 997年、因幡(現在の鳥取県)国司・橘行平が任を終えて帰京する際、病気になってしまいました。平癒を願って神仏に祈願していると、ある夜、夢に僧が現れ、「因幡賀留津の海中に浮き木があり、それは民衆を救うために仏の国からやってきた。その木を求めて供養すれば病気は治りあらゆる願いが叶う」とのお告げがありました。行平公はお告げに従って探すと、そこに薬師如来の尊像を発見。早速行平公はお堂を建て薬師如来さまを安置したところ、行平公の病気は治り、無事に京に帰ることができました。
 そんな京に戻ってからのある夜、また行平公にお告げがあり、なんと因幡におまつりした薬師如来さまが飛来し、行平公の家を訪ねました。そこで行平公は自宅を改造し、薬師如来さまをまつったと伝えられています。これが現在の平等寺です。

 かつてがんが不治の病とされていた時代、最後の拠り所とされたのが当寺の薬師如来さまだったことから、現在も「がん封じ」のご利益で多くの人々の篤い信仰を集めています。平等寺では、毎月8日に薬師護摩を焚き、がん封じのご祈祷が行われています。

  • 住所:
    京都市下京区因幡堂町728
  • TEL:
    075-351-7724
  • 時間:
    6:00~17:00(ご祈祷・納経受付:9:00~16:00)
  • 料金:
    参詣無料
  • HP:
    因幡薬師(平等寺)
  • アクセス:
    京都市営地下鉄烏丸線四条駅 5番出口から徒歩約5分
    阪急京都線烏丸駅 (地下鉄)5番出口から徒歩約5分
    市バス「烏丸松原」下車すぐ