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釈迦院 |
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厄除け祈願寺で有名な釈迦院。”尊鉢さん”の名で親しまれているお寺です。 |
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神功皇后が新羅出兵から戦勝帰国する際、新羅国王から釈尊の仏舎利、袈裟、鉄鉢の三宝物が献上されました。皇后は武庫の港(現在の神戸港)に帰国した際、当時のわが国には未だ仏法が伝来していなかったため、その献上物の扱いに困り、その三宝物は猪名の里(現在の池田)に埋蔵されました。 奈良時代になり、行基菩薩が近畿行脚をし、当地に一泊された時のこと。夢の中に観音菩薩が現れ、当地に宝物が埋まっていることが告げられました。夢から覚めた行基菩薩は早速お告げの地を掘ったところ、神功皇后が埋めた三宝物を発見。行基菩薩はすぐさま朝廷に報告し、聖武天皇により宝物が発見された地に一大伽藍を有する若王寺が創建されました。 しかし戦国時代に入り、織田信長の兵火によって焼失。宝物も鉄鉢を除いて灰尽に帰してしまいました。 その後1589年に傳誉上人が若王寺東の坊を釈迦院と号して復興され、現在に至ります。 |
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寺伝によると、若王子の境内には鎮守として八幡宮があり、その八幡宮に併祀されて厄神明王がまつられていました。 今では”尊鉢厄神”の名で厄除開運の祈願寺として人々の信仰を集めています。毎年1月18日、19日に「厄神大祭」が行われ、一年の厄除開運、家内安全を願って多くの参詣者が訪れます。 |