集中力を高めるちょっとした工夫や考え方について紹介します。

集中力を高める勉強法

 「集中力のない勉強はやっても意味はない」と言われたことがあります。しかし、「集中しよう、集中しよう」と思っても、なかなか集中できないのが現実。しかしそうもいっていられないのもまた現実。
 集中力を高める決定的なものがあるわけではありませんが、ちょっとした工夫や考え方を変えることで集中力を高めることができます。

  • 勉強中の机の上には勉強道具だけ!
    勉強する場所、状態は、集中力を高める上で重要です。
    勉強中、勉強道具以外のものが目に入ると集中力を疎外してしまいます。勉強中は、必要な勉強道具のみを置くようにしましょう。
  • 勉強時間ではなく、やる量を決める。
    「何時間勉強しよう」と決めると、ただダラダラその時間をこなすだけになってしまうことが多いです。大切なので「勉強時間の長さ」ではなく、「勉強の質」です。「ここまでやる!」と決めると、集中力・やる気も出、勉強の質が高まります。
  • 休憩を上手にとる。
    疲れたらこまめに休憩や気分転換をとりましょう。集中力を高めた状態で勉強を続けるには、約30分に1回、休憩を入れるのが良いそうです。
    また長時間同じ体勢でいると、体の筋肉が萎縮し、血行が悪くなってしまいます。血行が悪くなると脳への血流も減り、脳の働きが低下して集中力も落ちます。背伸びをしたり、イスから立ち上がってストレッチをしたりすると血行が戻り、気分転換になります。
    集中力が落ち、少し長めの休憩をする場合は、ウォーキングもおすすめです。ウォーキングには覚醒効果や集中力、記憶力、理解力、意欲を高める効果があるといわれています。家の近くをぐるっと1周するだけでも違ってくると思います。
  • 息抜き、気分転換をする。
    気分転換には、アロマの項目で紹介した香りや、小鳥のさえずり、波の音など自然の音を聞くと心身がリラックスして疲れが和らぎます。ティータイムを設けるのも良いですね。
    受験勉強期間は、受験や勉強のことばかり考えてしまいがちで、息抜きや気分転換は悪いことだと思ってしまう方もいらっしゃるようです。しかし長丁場の受験勉強。これでは息切れし、かえって勉強の効率が落ちてしまいます。食事をしたり、お風呂に入ったり、散歩したり、楽しみにしていたテレビを見たりしているときなどは勉強のことは少し忘れ、のんびりしてください。
  • 声を出してみる。
    「よし、勉強がんばるぞ!」など、声を出すことで脳のスイッチが勉強モードにONされます。
  • 仮眠をとる。
    日中、疲れているときは、15分~30分程の仮眠を取りましょう。

 「集中しよう!」「集中しなければ・・・」と思いすぎると、そこにばかり意識がいってしまい、かえって良くない結果に。そういったときは、短い問題を解いたり、簡単なものから始めたり、少しずつ解いていくことで自然と勉強が進んでいることはよくあります。また思い切って休憩することも大切です。個人個人、また状況によって異なりますが、参考にしていただければと思います。